次元と言うと、
いろいろなイメージがあると思う。
今日は、
施術家として診る(見る)視点の話。
多くの施術家は、
目の前の現象しか着目していない場合が多いと感じる。
(言ってる僕もまだまだかもしれないけど・・・)
僕がクライアントによく言うセリフ。
「病名、症状、痛みは単なる現象や結果なんで、ひとまず忘れましょう!
原因は、もっと違うところに隠れてることがほとんどなので・・・」
例えばヘルニア。
痛みやしびれがあるとしよう。
ヘルニアは「病名」、痛みやしびれは「症状」。
「症状」である痛みやしびれと、
「病名」であるヘルニアに、なんらかの関係があることは否定できない。
でもだからといって、それが原因って決めつけるのはおかしい。
ここを勘違いしている人が多い。
それは、クライアントだけじゃなくて、
僕たち施術家サイドにも言えること。
そして、ここを勘違いしている施術家は、
明らかにヤバい。
視野も狭いし、観てる世界も小さいし、
視点も低い。
その施術家に診てもらっているクライアントは、
本当に運が悪いと思うし、心配にさえなってしまう。
施術家が目の前の現象を、
どの次元から捉えているのか?
これによって、クライアントのその後の経過や結末も、
おそらく大きく変わってくる。
どの次元から捉えているのか?
肉体レベル?
心のレベル?
魂レベル?
あまりにも現実から離れすぎると、
それはそれでドツボにはまって不具合が起きる可能性もある。
ただ、決めつけの狭い視野と小さな世界観、
低い視点でみているくらいなら、
多少は行き過ぎるくらいの診方をする感じで、
丁度いいかもしれない。
肉体に現れている症状に対して、
その肉体に原因があるという凝り固まった概念に支配されていると、
おそらく肉体ばかりにアプローチし、
目の前の単なる現象(痛みやしびれ)を消すことに専念する。
でも、実際はそこに原因がないことの方がほとんど。
たとえ一時的に症状が消えたとしても、
それは問題の本質に触れたわけではないから、
どうせまた、再発という未来が待ち構える。
本当はもっと奥深くに原因があるとしても、
そこを見ないまま表面的な現象を消すことに一喜一憂する。
まぁ、それも仕方のないことなのかもしれない。
実際、それを求めているクライアントが圧倒的に多いのも事実。
施術といっても、
結局はお互いの関係性から成り立つものであって、
一方通行のやりとりでは本来出るはずの結果も出ない。
お互いがそれ(表面的なものを処理すること)を求めていれば、
確実にそこが着地点になるだろう。
どちらか一方が、より深くを求めたとしても、
双方向になっていなければ、たどり着くのは難しいだろう。
仕方ないと言ってしまえばそれまで。
でも、もっと深い部分までアクセス出来れば、
みえる世界が全く変わってくる。
クライアントは、ただ良くなることを願っている。
でも、何が良くて何が悪いのか?
自分はどんな状態で、どうすればいいのか?
クライアントには分からない。
施術家がクライアントと同じ次元で現象を捉えていては、
解決できるのはそこまでになる。
そして稀なケースを除いて、
ほとんどが本当の問題解決には繋がらない。
治療家は次元を上げることが不可欠。
クライアントには見えない世界からの視点を持って、
目の前で起きている現象を広く深く捉えられない限り、
相手の望むゴールへと導くことはできない。
例えば、不妊症に悩むある女性に対して。
捉え方が肉体レベルにとどまる施術家は、
必然的に内臓であったり頭蓋骨であったり、
学んだ中でそれなりに自信のある方法を用いて、
肉体だけにアプローチをするだろう。
その施術家自体は、
それが当たり前だという次元や世界観の中で生きているので、
何も疑問に思うことはなく、違和感も感じない。
もちろん、それ自体が間違いかと言われれば、
そうではないかもしれない。
肉体レベルに原因があるとするならば、
それでも大丈夫だ。
ただし、もし仮にそれを越えた次元、
もっと奥の領域に原因があったとしたら、
不妊症における本当の改善には至らない。
もしかしたら、不妊(不妊治療)という経験を通じて、
バランスが崩れた生活習慣を見直すよう、
早く気づけと身体が警鐘を鳴らしているのかも・・・
健康への意識とその大切さを知らせてくれているのかも・・・
出産に対して深く考える時間を与えてくれてるのかも・・・
その女性にとって、このような意味が含まれている可能性もあるわけだ。
それだけでなく、
・もしかしたら、本当は子供が欲しくないのかも・・・
・もしかしたら、相手が本当のパートナーでないのかも・・・
・もしかしたら、夫婦仲に不協和音があり、その改善を促しているのかも・・・
・もしかしたら、生命誕生の偉大さと向き合う為の試練をあたえているのかも・・・
そんな、本当の自分と向き合う時間を与えてくれている可能性もある。
もしかしたら・・・・・・かも・・・・
そう言い始めるときりがないが、
不妊症やアトピー、ヘルニアや癌など、
身体に現れるものはあなたに何かを伝えるシグナルであり、
そこに何か「メッセージ」が隠されている。
そう思うのは、僕だけではないんじゃないかな。
きっとあなたも・・・。
そこに目を向け気づきを得て、改めて向き合うことで、
これまでの自分の考え方や行動を振り返ることができる。
その意識が、生命力や治癒力スイッチに刺激を入れ、
身体は無理なく自然に、良い状態へと導かれていく。
道なき道を探り当て、光を向け、
表面上の現象にとらわれない深い部分までを診通す施術家が、
これからの時代に必要とされていくだろう。
逆に、その次元へと進化できない施術家は、
徐々にこの世界から消えていくことになるかもしれない。
どうやら僕はありがたいことに、
まだ消えることはなさそうだ。
自称だけど、そんな次元にはもういないから。
この手と身体があれば、
○○カードとかその他もろもろ特別な道具も必要ない。
というか、どうせ使い方とか知らないし(笑)
意識とイメージでなんとかなる。
それぐらいのものはこれまで積み上げてきたから。
身体や心のことでなんかあったら、
いつでもおいでくださいな。
今まで感じたことのない、面白い世界が見えるかもよ。
もし僕の出る幕じゃない時は、
こちらからお断りをすることもあるのでご了承ください。
病気や症状という認識が創りだす、
悩みや不安、苦しみという実体のない虚像。
そのせいで出来なかったこと、変わらなかったものが、
スイッチが入ったように目まぐるしく動き出す。
悩んでるなら一度来て。
なんとかするから。なんとかならなかったら、
その時は素直に謝るから、もう一度僕に診させてください。
また次元を上げて、なんとかしてみせるから。
ようやく、何かが固まってきたかな。
p.s.
少し前にお伝えした、僕の施術部屋で
人生初のダンスショーを繰り広げたクライアントさんが、
その時の話をブログに載せてくれてます。
よかったらそっちも見てね。
過去に乳がんと向き合って手術を経験し、
そのあと起きたことに対する病院側の乏しい対応。
その時にできてしまったもつれと綻びが、
今回のダンスに変わるまでの経過。
あなたの健康を守るための、
ヒントがあるかもしれません。