【思考は嘘をつくが、肉体は嘘をつかない】

あれこれいろいろ考えると、
頭の中には必ず天使と悪魔が現れ、
熾烈な闘いを繰り返す。

 

その闘いの最中では、
ありとあらゆるばかし合いが繰り広げられ、
いずれどちらかに軍配があがる。

 

そのとき、その勝敗の結果は、
自分にとって嘘偽りのないものか?

 

あーだこーだと攻め立て合い、
最後に残ったものは果たして・・・?

 

思考は、あっけないほど巧妙に嘘をつく。

 

知っていても、知らないものと振る舞える。
分かっていても、分かっていないフリができる。
感じていても、感じていないものと捻じ曲げられる。

 

その点、肉体は驚くほどに素直。

 

身体も心も喜ぶことをすれば状態はアップし、
逆のことをすれば状態は一瞬でダウンし、
間違ったことや嘘を繰り返すほどに、
歪みもズレも違和感も、まるで鎧のごとくのしかかり、
やがて自滅へのカウントダウンが始まる。

 

嘘のつけない肉体の在りようを感じながらも、
重くのしかかる鎧の不自由さを残酷なほどに背負いながらも、
誰かに吹き込まれた情報が、思考となって頭を占拠する。

 

そろそろ、気づけ。

 

それがおかしいんだということに。
もう、そうじゃないということに。
このままじゃダメだということに。

 

どこまで自作自演で肉体を追い込み、
どこまで自分勝手に都合よく解釈し、
どこまで自分を被害者に仕立て上げるのか?

 

そろそろ、気づけ。
自らがいかに不感症かということに。

 

そこに立っている状況を作っているのは、
誰なのかということに。

 

そろそろ、気づけ。

 

自らの肉体を、
狂おしいほど感じてみろ。