【目を凝らして、遠い昔に封じ込めた闇を暴く・・・】

ある場所で、素敵な女性に出会った。

 

すごく華があり、
見た目も美しくスタイルも申し分なし。

男性からも確実に注目を浴びるし、モテるに違いない。
過去にはTVに出て活躍していた経歴まで持つ。

 

ただ何故か、
表情や言葉から違和感を感じていた。

 

最初にお会いした時には、
その正体は分からなかった。

 

別の機会で2回目にお会いし、
その人を交え何人かでお話を聞いたときに、
その謎がはっきりとしてきた。

 

幼少期からこれまで、
あまり人には言いたくない、
もう二度と振り返りたくないような、
苛烈な人生を歩んできた様子だった。

 

そのせいか、
自分の本音をそのまま出すことに得体の知れない恐怖を感じ、
自分の感情や言葉を伝えるときになんらかの装飾を加え、
自分を押し込めながら反射的に相手に合わせた形で表現する、
そんな無意識の習慣が働くようになってしまったらしい。

 

もちろん、抱える闇の質や深さに違いはあれど、
僕にも、誰だってそんな過去の一つや二つはある。

でも、今ならその闇にどう向き合うか、
その為の道しるべは、今の自分なりに持っているつもり。

 

そこで、その道しるべを伝えようと試みた。表現してみた。
実際どうするかは、その人に任せて・・・。

 

そしたら、つい最近3回目に会った時に、
その方から話しかけてきてくれた。

 

「この前はありがとう。あれからちょっと頑張ったよ。
絶対もう、あんなの思い出したくも見たくもないと思ってた。
でも、今の自分であの頃を振り返ってみたら、いろんなことが分かった。
分かっちゃったら、なんかまとわりついてたモヤモヤがすごく軽くなって、
自分がクリアになった感じが出てきた。いい感じじゃない?」

 

と、笑顔で喋っていた。

伝えた時間は、会話にして15~20分程度。
周りに何人もいたから、そこまで深く突っ込んだわけじゃなかった。

 

でも、この女性は自分から闇にもう一度飛び込んで、
見事、自分なりの光を見つけて生還してきた。

 

声が違う、表情が違う、雰囲気が違う、
足音が違う、エネルギーが違う。
そして、さらに美人度が増している!!!

 

やはり、どんな闇を抱えていても、年齢がいくつであっても、
今がどんな状況であっても、人はいつからでも変われるようだ。

 

また新しい知識と価値観が、現実での体感を通して得られた。

 

出会う人との会話から学ばせてもらい、
相手を知ることで自分というものを知る機会をいただき、
そんな人との繋がりやご縁が、さらに自分を成長させてくれる。

 

そうやって得られたものを、また誰かに還元していく。
このサイクル、クセになりそう・・・。