約1カ月ぶりに施術に来られたクライアント。
これまでの経過を聴いていく中で、
良い変化をたどっている理由として、
凄まじく重要なポイントが、
問診中にいきなり飛び出す。
それは、クライアントのこの言葉の中に・・・
「施術を受けた次の日。
彼女との夜の時間を迎えた時、
あんまり意識せず始められたんですよね。
今までなら、
『早く終わってしまわないように頑張らないと・・・』
みたいなところが、
どこかにあった感じだったんですけど、
なんかそういうのが全然なくて。
感覚的には、
『まぁ、ぜんぜん余裕でしょ』
みたいな、自然な感じで。
この1カ月を通して見ると、まだ波もありますけど、
これまでと比べて、
あまり深く気にしなくなったというか・・・。」
これ、わかりますか?
これ、伝わりますか?
これ、ホント大事ですよ。
なにが違うのか?
つまりは、
「クライアントの意識」
が大きく変わっているということ。
今までの頑張ろうとしていた時は、頭の中で、
「頑張らないと早く終わってしまう自分」
モードになっていて、施術後の頭の中では、
「普通にしてりゃ、全く問題ない自分」
モードになっているということ。
これ、どんな施術やセラピーでも、ホントに根底になること。
1回目からこの変化が見えたのは、進撃の巨人の一歩くらいデカい。
もうね、○○法とか、○○術とか、そんなのどうでもいいから。
治療や施術はもう、
そんな表面的で浅いところをこねくり回してナデナデしてるようじゃ、
どうにもならんから。
時短とか、じっくり長くとか、どっちでもいいから。
ピンポイントとか、全身とか、どっちでもいいから。
その場での変化が早くても遅くても、
部分にフォーカスしても、全体をみていても、
結果的にクライアントの「意識」が変わらないなら、
ただのセラピストの【自己満ショー】なだけだから。
もうそんなことしていても、
楽しくも、嬉しくも、やりがいも、
なんも湧いてこないし生まれてこないから。
よく、
「身体と心はつながっている」
とか言って、わかったような素振りをしてる、
スピリチュアルかぶれの治療家やセラピストがいるけど、
ホントにホントにそうかいな?・・・と。
僕は、違うと思うけど。
間違ってるとは言わないけど、ちょっとそれ、
ズレテルンジャナカロウカト・・・。
僕は、
「身体と意識はつながっている」
というのがホントのところじゃないかと思うんだけど。
つまり、「心」が一番の底じゃないってこと。
で、意識とか言い出すとまた、
顕在とか潜在とかワーワー言って、
「潜在意識にアプローチしましょう!
そうすればあなたの眠っているパワーも引き出されます!」
的なノリで、やれブロックがどうとか、
やれ引き寄せがどうとかいう、
テクニックやなんやらがわんさかと転がっている。
でも、ケンザイとかセンザイとか言ってる時点で、
それすらもう「浅い」ってこと、
そろそろ気づかないとマズいんじゃないかい?
まぁ、そういう僕自身もここ1年くらいかけて、
ようやくそこに気づいた感じだから、
偉そうに言える立場じゃないけどね(笑)
でもまぁ、知って気づいたおかげで、
自分の施術もかなり変わってきているし、
誰かの役に立てる武器としても、
それなりに磨かれてきていると感じる。
そして、知って気づいたからには、
ちゃんと次に伝えていかないとね。
だって、その方が世の中の役に立つでしょ。
ケンザイとかセンザイとかに振り回されて、
浅いところでごちゃごちゃとやらかすセラピーから、
きれいサッパリ足を洗える人も増えるだろうし。
この感覚と気づきを、
これからどのように言語化し、表現していくか?
うーん、うーん。
凡人レベルの頭をフル回転して、
ちょっとずつでもひねり出すしかない。