昨日は、僕が尊敬する友人からのご紹介で、
ある塾の先生が施術にお越しいただいた。
ご本人様とは初対面で、
一緒に事務の女性の方も付き添いで来られていた。
もちろんこの方とも初対面。
ご紹介は頂いたものの、
実際にお会いするまでの前情報はゼロ。
付き添いで来られた女性も、
アロマの勉強をしていて整体やセラピーにも興味があって、
どんなものか見てみたいということで来られた様子。
「さぁさぁこれから、どんなことが起こるのか・・・」
やる側の僕にも、
どうなるかはっきりとは分からない。
そんな、なんとも言えないライブ感の中、
現在の状況やお悩み、
お仕事の様子や生活リズムなどをうかがう。
カウンセリング中に診立てをおこない、
いざ、身体へとコンタクト。
結論だけいうと、本当に面白い時間だった。
この先生、感度が良いし反応も早い!
ここまで見事に反応が得られ、
体内での変化をリアルタイムで本人が体感して頂けると、
僕の方としても非常に進めやすい。
短い時間の中で一斉に、
様々な方向へとアプローチできるので、
同じ時間内でかなり多くのことができてしまう。
しかも、僕は触れているだけ。
集中もしないし、だらけまくり。
相手の身体を動かすこともないし、
なんだったらご本人や横で見ている女性とお話ししながら、
笑いながら、ただ触ってるだけ。
まぁでもそれで、勝手に身体が緩んで、軽くなってきて、
内側からエネルギーが湧いてきて、
テンションも上がってきて、
だんだんじっとしていられなくなってきて、
我慢できず動きたくなってきて、
治療前半は気づけばずっと動きっぱなしに・・・。
いつも思うが、体内で起こる変化や反応を、
本人以外の誰かに伝えようとするとき、
本当に難しいなと感じる。
今回もそうだったが、
実際に受けていて、それを体感し、実感している本人が、
自分の知ってる言葉にうまく置き換えられず、
表現することができない。
その結果、身振りや手振りを織り交ぜながら、
「ジワーン」とか、「ビリビリ」とか、
「グニュグニュ」とか、「フワ~」とか、
「モゾモゾ」とか、「グルグル」とか、
動きと音のイメージで何とか表現してくれるものの、
すぐ傍でずっとその様子を見ている第三者(女性)には、
なんとなくの雰囲気しか伝わらない。
僕としては、
クライアントの状態が良くなっていれば問題ない。
ただ、この何とも言えない変化や反応を、
感覚として捉えられるようになると、すごく面白いわけで。
受けてもらう本人はもちろん良くなるし、
やる側も身体が様々な反応を捉える。
そうなると、相手の反応に合わせて、
自分も一緒にリズムを奏でているような、
何とも言えない快感を得られる。
施術という名の、一つのアート。
その時、その場でのみ創りだされる、独特のハーモニー。
やればやるほど、病みつきになる。
人の身体の神秘に、ますます堕ちてゆく。
闇のような快感へと、溶けていく。